はじめまして。
弁護士の井上界と申します。
この度,農業,畜産etc. 食品をとりまく産業全体に対するHPを開設いたしました。
私は,元々東京に生まれました。その後,小学生の頃に兵庫県の田舎に引っ越しました。それはもうとんでもない違いがあり,東京では同級生200人ほど居たのですが12人に減り,家の壁は壁紙から土に変わり…。なかでも大きな違いは,サラリーマンであった親が養鶏農家になったことです。
養鶏場での体験は,ほかの人にはないものばかりです。
餌をやったりするのひとつをとっても,牧場物語(ゲームです)ほどきれいなものではありません。鶏は排泄の場所を決めませんから,そこらへんにフンがあり,長靴で鳥のフンを踏むのは当たり前です。雨の日なんかは一面中ドロドロ,ぬるぬるしていてお世辞にも「きれいな世界」ではありません。
そして,なにより産業動物ですから,いつかは自分の手で解体します。これも,世間一般の人が考えるであろう「きれいな世界」ではありませんね。鶏の胸を開けて内臓(ホルモン)をはじめて取り出したときの映像はいまでも鮮明に覚えていますが,世間一般に受け入れてもらいやすい作業でないことは想像に難くありません(その一方で,解体を行う人にとってはごく正当な作業です)
とはいえ,市民が食べている肉は,誰かが育てて,そして誰かが殺した肉にほかなりません。市民が考えるであろう「きれいな世界」ではない作業をやっている人達こそが,かけがえのない皆様の生活を支えてきたわけです。それにもかかわらず,なぜ,鶏肉はあんなに安いのでしょうか。なぜ,卵はあんなに安いのでしょうか。むろん,さまざまな経営知識によって現在の市場が出来上がっているのですが,もうちょっと適切な価格設定になってもいいんじゃないかな,そう思っているのが正直なところです。
このような原体験と公平感に対する違和感がセットになって,私は,農業・畜産業を取り巻く食品産業を支援するようになりました。このHP「ごはんのみらい」では,そんな農業,畜産業を含めた食品産業に対する情報提供を行っていきますので,よろしくお願いいたします。